歯を失ったときの治療法としてインプラントは広く知られていますが、総入れ歯の方やほとんどの歯を失った方にも、
インプラント治療は有効です。しかし、従来のインプラントの方式ではインプラントを10本ほど埋める必要があり、
負担も大きく制約も多くなります。そこで、もっとの多くの人に取り組めるよう考え出されたのがワンデイインプラント®です。
最少4本のインプラント体で全ての歯を取り戻せます。
ワンデイインプラント®️とは?
入れ歯のように、ひとかたまりで作った人工歯を4~6本のインプラントで固定する治療法です。
手術当日に仮歯を固定するので歯のない日は1日もありません。
この治療法なら、一度に全ての歯の再生ができ、体にかかる負担も減らすことができます。
上下の顎にワンデイインプラント®をするイメージ図
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1.上下の顎の骨にインプラント体を4~6本埋め込みます。
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2.ネジでひと塊の人工歯を 固定します。
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3.下の歯も同様に固定します。 仮歯ですが手術当日に入り ます。
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4.経過を観察しながら仮歯から本歯へ換装します。
総入れ歯の悩みはワンデイインプラント®が解決
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総入れ歯は
口の中の粘膜に吸着して使う固定源がないので・・・
- ・食べ物が入れ歯と歯茎の間に入って痛い
- ・入れ歯と歯茎がこすれて痛い
- ・入れ歯を吸い着けながら話すので話しにくい
- ・噛む力が発揮できす硬い物が食べられない
- ・噛む刺激を骨に伝えられないから、
顎の骨が痩せる
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ワンデイインプラント®は
口の中でしっかり固定されている歯が固定されているから・・・
- ・痛みの原因ができない。
- ・自然に話せる。
- ・天然歯と同じように噛めるから
硬い物も食べられる。 - ・顎の骨も痩せない。
こんな方におすすめ
総入れ歯の方
総入れ歯は保険診療でも作れるので気軽にできますが、痛みを感じる、硬い物
が食べられないなど、使用感は決して良い物ではありません。その使用感の悪
さから、段々と食事が軟らかいものに偏り健康を損なう方もいらっしゃいます。
また、総入れ歯を長年使うと顎骨が痩せてしまい口元にシワができるので、
外見上、年を取ったように見えてしまいます。
重度の歯周病の方
歯周病が進行し、グラグラしているというような歯は、歯を支える顎の骨
がやせたために歯を支えられなくなっているということです。
そのままでは食事に困りますし、顎の骨はさらにやせ続けていきます。
残っている歯のほとんどがこのような状態であるのならば、残っている歯
の抜歯をし、長期的に使えるワンデイインプラントに切り替えるのも選択
肢の一つです。
骨が少なくてインプラントを断られた方
ワンデイインプラントは従来のインプラントと比べて、インプラント体を埋め
込む位置に幅があります。そのため骨がやせて従来のインプラントを断られた
人でも、骨の厚い位置を選んでインプラント体を埋めたり、斜め方向に埋める
などの方法で施術できる場合があります。
すぐに見た目を直したい
ワンデイインプラントは手術日に仮歯を入れ、しかも全ての歯を同時に入れ
ます。そのため入れ歯などで代用する期間は一切ありません。
人前に出る仕事をされていても、支障の出にくい治療法です。
負担を抑えたい
インプラントは保険診療が使えず、また外科手術なので当然、経済的にも身体
的にも相応の負担がかかります。
しかし、ワンデイインプラントはその埋入本数は4本~6本と限られており、
従来のインプラントより少ないので、その分負担も軽くなります。
ワンデイインプラント®️のメリットとデメリット
ワンデイインプラント®️のメリット
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体の負担が少ない
手術で埋め込むインプラントは4~6本なので、従来式のインプラントで施術するよりも体にかかる負担
が少なくてすみます。 -
インプラントを埋める位置を選べる
インプラント体を埋める位置を選べるので、顎骨が痩せてしまった方でも、大がかりな骨移植などせず、
骨質のよい位置に埋めたり、斜めに埋めるなどの方法で対応できます。 -
1日で大きく見た目を改善できる
入れ歯の様にひとかたまりになった人工歯を手術したその日に固定します。そのため、手術日に入れ歯から
解放されます。お口全体に重度の歯周病が広がっていた方も手術当日にきれいな歯になります。 -
顎の骨がやせない
顎全体に対して噛む力が均等に分散されるようバランスよくインプラントを配置して埋めるので、顎の骨が
痩せません。また骨がやせている方には人工歯に人工肉を付けることで噛み合わせの高さを調節しますので
お口周りのハリを出すことができます。 -
天然歯と同じ感覚で使用できる
仮歯の段階から軽い食事ができます。本歯が入ればしっかりと固定されますので、天然歯と同じ感覚で使用
できます。
※インプラント体が定着するまでは硬い物はお控えください。
ワンデイインプラント®️のデメリット
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外科手術が必要
インプラントを埋め込むにあたり、外科手術が必要になります。そのため、必然的にリスクが伴います。
また、重度の糖尿病を患っているなど、何らかの疾患を抱えている方は内科でのコントロールが必要に
なる場合もあります。当院の対応
当院では、初めに全身の健康状態を把握させていただきます。手術中は静脈内鎮静法を併用することができます。
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保険診療がきかない。
インプラント治療は保険診療がききません。従来のインプラント(10数本のインプラント体を埋める)
よりは経済的とはいえ、それでも高額な治療費が必要となります。ただし、インプラントの治療費は医療費控除の対象となります。税務署への申告で一部返還されます。
詳しくは最寄りの税務署へご相談ください。
ワンデイインプラント®️の費用(税別)
ワンデイインプラント®治療 (抜歯、インプラント埋入、静脈内鎮静麻酔、仮歯まで含む) |
約170万円前後/片顎 |
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サイナスリフト(奥に骨がない場合に必要になります) | 20万円/1カ所 |
最終的なセラミックの本歯 | 84万円~ |
ワンデイインプラント®は
これからの日々を大切に過ごすための投資
しかし治療を受けるとガラリと印象が変わる方も沢山おられます。しっかり噛めることで食事は美味しくなり、同時に口元のコンプレックスが解消されると気持ちも明るくなり、おしゃれを楽しんだり、趣味に熱中したりあらゆることをポジティブに捉えることができるようになるようです。
実際に近年の研究でゆっくりリズムよく噛むことで、脳内の神経伝達物質が活性化され精神の安定や記憶力の向上に繋がることも分かってきました。歯は体の中では小さな部位ですが、生きる上で重要な役割を果たしています。
インプラント治療は確かに高額ですがお手入れ次第で20年30年と使い続ることが可能です。そのため、この期間を健康的に生き生きと快適に過ごすための値段と考えれば決して高い物ではないという意見もあります。
価値観は人それぞれ違いますが、口元でお悩みがある方はぜひ御一考ください。
ドクター紹介
中平 宏
1955年 | 愛媛県今治市生まれ |
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1980年 | 神奈川歯科大学卒業 |
1981年 | 中平歯科医院開業 |
1989年 | 医療法人 中平歯科 設立 |
1993年 | 口腔インプラント医認定 |
2002年 | 千舟デンタルクリニック 開業 |
2005年 | 東京銀座歯科 開業 |
2006年 | 東京銀座歯科 院長 |
松山中平歯科クリニック 院長
中平 賢吾
1989年 | 愛媛県今治市生まれ |
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2014年 |
神奈川歯科大学 卒業 神奈川歯科大学附属病院勤務 |
2015年 |
東京都あきる野市 きらら歯科 勤務 大船駅北口歯科 勤務 |
2016年 | 松山インプラントクリニック千舟デンタル 勤務 |
2017年 | 松山中平歯科クリニック開業 院長就任 |